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トランスジェンダー映画「アバウト・レイ 16歳の決断」から見るFtMの生き方

投稿:18/2/12
更新:2018/2/12 14:42

トランスジェンダー(生まれた時の性別と心の性が異なる人)を題材にした映画の公開が相次いでいます。

LGBTなどの多様性を誰もが受け入れる社会への道のりはまだ険しいですが、作中において、生まれた時の性別に違和感を感じながらも力強く生きていくトランスジェンダーの姿には、胸を打たれます。

トランスジェンダー映画「アバウト・レイ 16歳の決断」自分らしく生きるFtM

東京・新宿ピカデリーほかで全国公開中の映画「アバウト・レイ 16歳の決断」は、ゲイビー・デラル監督の指揮のもと作られたトランスジェンダーを描く映画です。

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【出典元:http://aboutray16-eiga.com/

「ラモーナ」と名付けられた17歳の少年レイ(主人公)は、「身体は女で心は男(FtM)」の16歳のトランスジェンダー。母は恋多きシングルマザーで、祖母は同性パートナー持ちのレズビアン。

そんなニューヨーク在住の3世代家族の物語となっております。

FtMであるレイは、16歳になり、男になるためにホルモン治療を希望します。過去の自分のことを誰も知らない学校に転向し、「本物」の人生を歩み始めたいと訴えかけるのです。

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【出典元:http://aboutray16-eiga.com/

しかし、男になるための治療には両親の同意書、サインが必要。

レイの母親マギーの、これにはさすがに慌てて動揺しましたが、自分らしく生きようと必死にもがくレイを見て、彼の生き方を尊重することに決めます。

そして、ずっと連絡を取り合っていない元夫に対して「サインを書いてくれるだけでいいの」とお願いをしに行くのですが…

 

レズビアンである祖母のドリーは、同性愛者ということでずっと社会の偏見と闘ってきた一人の当事者です。

しかし、孫であり、トランスジェンダーであるレイの気持ちが分からないと言います。

「なぜレズビアンじゃダメなの?」と問いかけます。

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【出典元:http://aboutray16-eiga.com/

これはどういうことかと言うと、レイはFtMのトランスジェンダーであり、異性愛者です。

「身体は女で、心は男、性的指向は女」なのです。傍から見れば「女性→女性」なので「レズビアンとして生きればいいじゃない」と祖母のドリーは言うのです。

しかし、レイからすると当然納得がいきません。何故なら、レイの性自認はそもそも「男」である時点で、レズビアンという方式は成り立たないのです。

結局、祖母のドリーは、トランスジェンダーの定義を理解できないまま、「自分とレイは何が違うのか?」と思いながらも、レイの勇気ある決断を応援します。

レイと、レイの母親マギーの話し合いを、祖母のドリーがよりややこしくしてしまう姿は滑稽で、しかし、実際どこかの家庭で同じようなことが起きているのだなと考えさせられます。

トランスジェンダー、レズビアン、シングルマザーという社会的に見ても少数派である3世代の意識の差とズレ、それでも理解しようと相手の心に寄り添っていく姿が繊細に描かれている映画です。

ゲイビー・デラル監督は、映画「アバウト・レイ 16歳の決断」について以下のように語っています。

「問題提起の映画を作るというより、色々な問題にチャレンジする家族の物語を作りたかった」

「私自身シングルマザーだから、独りで問題に立ち向かう母親を描くことに興味があった。そしてお互いがサポートしあうために寄り添うコミュニティーを描きたかった」

「LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)を取り巻く環境については、受け入れる方向へ変わりつつあるが、差別はまだ多い。支援も不足している」

【出典元:https://style.nikkei.com/article/DGXKZO26469430S8A200C1BE0P00?channel=DF280120166618

愛する我が子がトランスジェンダーであると告白してきたら

もし愛する我が子が、生まれた時の性別と心の性が異なる、トランスジェンダーであるとカミングアウトしてきたら、親はどう対応すべきか。

何が正解かは一概には言えません。ただ、我が子を否定したり拒絶したりはしないで頂きたい。

性はグラデーション」というように、人それぞれの良さがあります。生まれ持った個性みたいなもので、それを真っ当から否定されたLGBT当事者は、心の真ん中にぽっかりとした穴を空かせます。特に、若い時だと。

その人のありのままの姿を認めて受け入れてくれる人が現れるまで、その穴は全く埋まらなかったりするのです。どれだけ音楽を聞こうが、趣味に没頭しようが、本や映画を消化しようが、埋まらないことだってあるのです。たった一言のせいで。

愛する我が子は、世界に1人だけの存在です。その子らしさを認め、受け入れてあげて下さい。余裕が出てきたら、今後のことについて一緒に考えてあげればいいと思います。

トランスジェンダーであることは何も悪いことではありません。罰があたることでもないですし、幸せになれないわけでもありません。

勇気を出して告白してくれたことにありがとうと伝え、そっと抱きしめてあげた時、きっと初めて心と心が触れ合えるのではないでしょうか。

B~G。 LGBTのリアルを届ける為、ふざけた記事から真面目な記事まで配信中。悩んでいるセクマイ中高生が少しでも減ればと思います。

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