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e5c86d34a6e96c974deae0fd284ff1a83f2d4820 - トランスジェンダー映画「ナチュラルウーマン」偏見に抗い強く生きるヒロイン

トランスジェンダー映画「ナチュラルウーマン」偏見に抗い強く生きるヒロイン

投稿:18/2/12
更新:2018/2/13 1:01

2018年2月24日公開の映画ナチュラルウーマン』は、トランスジェンダーへの根強い偏見に抗い、力強く生きていくヒロインの姿を鮮烈に描いています。

同映画は、第67回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門において、最優秀作品賞である「金熊賞」を争いました。

第90回アカデミー賞外国語映画賞には、チリ代表作として出品されています。

監督は、『グロリアの青春』で知られているチリの俊英、セバスティアン・レリオ監督です。

 

チリで活躍中のトランスジェンダー歌手『ダニエラ・ヴェガ』が主人公のマリーナ(トランスジェンダー)を演じます。

セバスティアン・レリオ監督は、ダニエラ・ヴェガに1年間を費やして取材し、「彼女こそがマリーナだ」と気付き抜擢したといいます。

続けて、「この映画はダニエラという実際の人物と、彼女が持ち込んだものを描いたドキュメントだ」と語っています。

どんな状況でも前に進む力強さ

チリの首都サンティアゴでウエートレスをしながら歌を歌うトランスジェンダーのマリーナは、会社を経営している初老の老人オルランドと暮らしています。

マリーナは誕生日祝いとして、恋人のオルランドと「イグアスの滝を見に行く」という約束を交わすのですが、ある夜、オルランドが動脈瘤(りゅう)により急死してしまいます。

最愛の恋人を失ったトランスジェンダーのマリーナに対して、周囲の目は冷たく、警察も医師も色眼鏡をかけて見てきます。

オルランドの遺族は「お通夜にも葬式にも来ないで。分かった?」と冷たい態度を取ったり、性犯罪を疑う女刑事はマリーナに対して屈辱的な身体検査を課したりします。

街を歩くと「この街から出ていけ」と通りすがりの乗客から罵声を浴びせられ、しまいにはアパートからも追い出され、家族の1人だった愛犬を奪われ、暴力を受けることになります。

トランスジェンダーとして生まれてこなければ、こんな思いもしないトラブルに巻き込まれることはなかったのに…そんな小さなわだかまりを抱えながらも、彼女は前に進みます。

多様性こそが人間の豊かさである

主人公のマリーナを演じる、トランスジェンダー歌手『ダニエラ・ヴェガ』は自身が演じるマニーラに対して以下のように語っています。

「マリーナは尊厳、粘り強さ、反抗心をもち、前に進むと同時に、愛する人を悼む人だ」

「差別された経験、愛した経験、別れた経験は、LGBTに限らず、どんな人にもある。だから多くの人が共感してくれた」

【引用元:https://style.nikkei.com/article/DGXKZO26469430S8A200C1BE0P00?channel=DF280120166618

その言葉には、トランスジェンダー当事者であるダニエラ自身の強い想いも反映しています。

「人間は一人ひとり違う。多様性こそが人間の豊かさだ。それをよしとしない人がいるのは確かだが、みなが違うことがわかれば、心の中は自由でいられる」

「多様性ある社会に必要なのは法の下の平等だ。(少数者の)権利が守られなければ、安心して生きられない。芸術の役割は社会で問題が起こる前に、真剣な問いを投げかけることだ」

【引用元:https://style.nikkei.com/article/DGXKZO26469430S8A200C1BE0P00?channel=DF280120166618

「多様性こそが人間の豊かさ」であり、「多様性ある社会」に必要なのは「法の下の平等」だと言います。

LGBTであるマイノリティの人達が、ありのままの姿で、自分らしく生きることができる社会の実現に向けて、トランスジェンダー映画はこれからも制作されていくことでしょう。

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B→G(現在) LGBTのリアルを届ける為、ふざけた記事から真面目な記事まで配信中。悩んでいるセクマイ中高生が少しでも減ればと思います。

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